客室
ー 袖の間 ー
ー 袖の間 ー
袖
日本画家「竹内栖鳳」のデザインによる
十帖の和室で、二間(約三・六m)の踏込床、
平書院に吊り棚を設け、
腰板付き障子、じゅらく塗りの壁と
竹内栖鳳筆絹本絵画のある
折上げ天井から構成されている。
天井高は、十尺(約三・〇m)ある。
縁側は、ガラス障子にガラス入り欄間と
外光を取入れた明るい意匠で、細丸太の垂木と、
のね板による化粧屋根裏天井である。
バスルームとトイレが設備としてある。
床の間
二間(約3.6m)の踏込床で床柱は無く、凸型窓の平書院にたて格子の障子を入れ、茶室風の吊り棚を設けている。壁は、じゅらく塗りである。
天井
明治から大正画壇の重鎮であった竹内栖鳳筆による絹本絵画を斜めに張り、和紙を平天井に貼った折上げ天井である。天井の組子が変形の井桁で、近代的な意匠である。
欄間
前室側の欄間は、竹内栖鳳デザインによる欄間である。桐材一枚板の雲を象った意匠で、天井の組子同様近代的なデザインでまとめられている。縁側の欄間は、卍(まんじ)くずしの組子があるガラス貼り障子の中に、照明器具を入れている。高さは一尺五寸(約45cm)ある。
襖・障子
縁側との境は、腰板付き縦吹寄せ組子の障子で、前室と袖の間境は、扇面の絵を描いた襖障子である。手掛は、縦長の笹(前室は鶴の型)を象っている。
縁側
腰下は外部に無双窓の付いた引き違いガラス障子、腰上は引き違いガラス障子、欄間は片引きガラス入り障子である。縁側の突き当りには、水車の輪を利用して細竹を縦に嵌めガラスを張った窓がある。窓上部長手方向の桁は通し丸太で北山杉、細めの北山杉丸太の垂木と、のね板天井で構成された化粧屋根裏天井である。
掛物
「翠嵐香」(竹内栖鳳筆)の書幅がある。